PROFILE

YAMATO String Quartet

1994 年に結成されたYAMATO S.Q.は、松尾学術財団の特別奨励金・秋田県大曲市新人音楽祭グランプリ・大阪国際室内楽コンクール入選など受賞歴を重ねてその活動を開始。

NHK-FMリサイタル・ニッポン放送公開録音「新日鉄コンサート」などの経験を経て、澄んだ音色と巨大な響きを持った弦楽四重奏団として個性を確立。世界初録音となるCD「山田耕筰 室内楽全集」、幸松肇氏の「日本民謡全集」の録音により、日本音楽のスペシャリストとして知られるようになる。

2013年からは近藤和明氏のアレンジを武器に、膨大なピアソラ作品や映画音楽などクラシックの壁を取り払う企画を開始。中でもジミ・ヘンドリクスやレッド・ツェッペリンなど、ロックの王道を取り上げたプログラムは、ヴァイオリン石田泰尚の他に類を見ないプレイスタイルと合致し、”unlimited"として新しい弦楽四重奏の世界を拓き続けている。

2020年新型コロナウィルスが猛威を振るう中、1ヶ月でベートーヴェン中期・後期全11曲を4回で弾き切るという公演を同日2公演づつ完奏し、クラシックの弦楽四重奏団としても改めて注目を集めた。2021年・2022年には、ミューザ川崎シンフォニーホール2000 席満員の聴衆から喝采を浴び、性別・世代・ジャンルを問わず幅広い人気を誇る弦楽四重奏団として躍進を続けている。

石田泰尚
Yasunao Ishida / Violin

神奈川県出身。国立音楽大学を首席で卒業、同時に矢田部賞受賞。新星日本交響楽団コンサートマスターを経て、2001年神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターに就任。以来“神奈川フィルの顔”となり、現在は首席ソロ・コンサートマスターとしてその重責を担っている。これまでに神奈川文化賞未来賞、横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞。結成時から20年以上参加するYAMATO String Quartet、自身がプロデュースした弦楽アンサンブル“石田組”など様々なユニットでも独特の輝きを見せる。2018 年には石田組がNHK-FM「ベストオブクラシック」およびBSプレミアム「クラシック倶楽部」 で放送されその熱いステージの模様は大きな反響を呼び、2019年にはEテレ「ららら♪クラシック」で特集が組まれた。2020年4月より京都市交響楽団特別客演コンサートマスターを兼任。2022年6月に初の著書となる「音楽家である前に、人間であれ!」を刊行。2023年には石田組のアルバム『石田組 2023・春』、『石田組 2023・夏』を連続リリース。使用楽器は 1690 年製 G.Tononi、 1726 年製 M.Goffriller。

公式サイト http://musiciansparty.jp/artist/ishida/

執行恒宏
Tsunehiro Shigyo / Violin

東京藝術大学付属高校を卒業後、同大学に入学。

在学中より演奏活動をはじめ、山形交響楽団第2ヴァイオリン首席奏者に就任、後に楽団コンサートマスターを2006年まで務める。
その後2023年7月までパシフィックフィルハーモニア東京(旧東京ニューシティ管弦楽団)コンサートマスターを務める。

現在はフリーランスのヴァイオリニストとして国内主要オーケストラのゲストコンサートマスター、 東京オペラシティでのリサイタルの他 、各地のオーケストラと協奏曲を共演するなどソリストとしても活躍、またYAMATO String Quartetのメンバーとして室内楽も積極的に取り組んでいる。

これまでに、浅川 多美子 鷲見 康郎 澤 和樹 小林 健次の各氏に師事。

榎戸崇浩
Takahiro Enokido / Viola

1988年名古屋市立菊里高校音楽科にヴァイオリンで入学。

第44回全日本学生音楽コンクール名古屋大会第1位。
92年東京音楽大学特待生としてヴィオラ専攻で入学。
93年摂津音楽祭リトルカメリアコンクール第3位。
96年第66回読売新人演奏会に出演。関東主要オーケストラに客演首席奏者として出演。
97年に読売日本交響楽団入団、首席代行を務めた。

現在は、同団ヴィオラ奏者として、またアンサンブル奏者、ドラマ、CM、ゲーム等のレコーディング奏者としても活躍している。

阪田宏彰
Hiroaki Sakata / Violoncello

国立音楽大学卒業。
YAMATO String Quartet代表。YSQでは弦楽四重奏の世界を無限に広げていく”unlimited∞”を企画し、2010年より編曲の近藤和明氏の協力を得てヴァイオリニスト石田泰尚の唯一無二の個性を活かしたプログラムを量産してきた。

多くのグループでリーダーを務め、個性的なメンバーの特質を生かしたプロデュースを得意とする。喜多直毅&Tangophobicsのメンバーとしてのタンゴの経験や、ムジカこがねいのリーダーとして落語家立川小春志(こはる改め)氏との共演など、幅広いジャンルに活躍の場を広げている。

近年はオーケストラとの共演やリサイタルなど、ソリストとしても活躍している。
オーケストラの世界では、群馬交響楽団・日本センチュリー交響楽団・仙台フィルハーモニー管弦楽団・神奈川フィルハーモニー・山形交響楽団・東京シティフィルハーモニック管弦楽団などの客演首席奏者を務めてきた。
桜美林大学非常勤講師。